2010年12月30日木曜日

名車カウンタックの本当の名前は? コミック『カウンタック』梅澤春人著

【文化部記者のお墨付き】

 30代後半以上の車好きなら、その名前を聞いただけで反応してしまう名車がある。イタリアのランボルギーニ?カウンタック(Countach)LP400は発表されて、40年近くが経過した今も色あせない魅力を放ち続けている。

 週間ヤングジャンプ(集英社)で連載中の「カウンタック」は、タイトルの名そ
のままにカウンタックが“主役”として登場。そのオーナーとなる“もう一人の主人公”は、カウンタックにあこがれ続ける30半ばの会社員だ。

 仕事に疲れて帰宅した夜、小学校時代にタイムカプセルに入れた自分宛の手紙を見て、がく然とし、涙を流す。そこには自身の将来の夢がつづられていた。「大人になった僕は社会で成功し、スーパーカーのカウンタ
ックを手に入れて乗っている」。それに比べて、今の俺は…。主人公は奮起し、現在、日本で探し出すのが非常に困難な幻のモデル、LP400を手に入れるのだ。

 主人公が小学生時代の1970年代、イタリアの名門カロッツェリア(車体やデザインなどを手がける工房)「ベルトーネ」の元チーフデザイナー、マルチェロ?ガンディーニがデザインしたカ rmt ドラゴニカ
ウンタックは、フェラーリやポルシェなどのそうそうたるスーパーカーの中にあってもその斬新なスタイルは異彩を放っていた。ガンディーニは、WRC(世界ラリー選手権)で活躍した名車、ランチア?ストラトスなどのデザイナーでもある。

 実は「カウンタック」という呼び方は、イタリア語が、そのままアルファベット読みされたために付けられたネー
ミング。イタリア語の発音は「クンタッシ」。イタリア人が驚いたときに発する言葉だという。その姿を見た瞬間、誰もが驚き、「クンタッシ!」と叫ぶ。まさに“スーパーカーの王者の称号”にふさわしいではないか。

 くすぶり続けていた主人公の人生は、カウンタックを手に入れることによって輝き始める。

 この春、老舗の自動車雑誌「NAV
I」(二玄社)が休刊になった。取材で編集長は「最近の若者世代が車に興味を持たなくなったことが大きな原因です」と寂しそうに話していた。自動車雑誌を読まないだけでなく、免許も取らず、車の所有にも興味を持たない若者が増えているという。

 1台数千万円、レアモデルなら1億を軽く超えるカウンタックを所有することは誰にでもできることで rmt Tera
はないが、漫画「カウンタック」は、空想の世界とはいえ、子供時代の夢をかなえてくれる。自分の内なる闘志を駆り立てて…。(戸津井康之)

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引用元:テイルズウイーバー(TalesWeaver) 情報局

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